イロドリヲクワエル.

他人にとってはどうでもいいことをつらつら書きます。悪意はないです。全部は信じないでください。

思い出は思い出すから思い出なのか

夏休みだったのか、ただの週末だったのか覚えていない。なぜそこに居たのかも。 両側に山があり、瑞々しい田舎の青い匂いがする川沿いの道で、突然の雨に、走って近くにあった厩舎の屋根の下に入った。 アスファルトから土埃の匂いが立って、とても爽快な雨…

じいちゃんの年賀状とルージュの伝言

2017年1月13日(金)じいちゃんから年賀状が届いた。 初めてだ。 というのも、私が今年初めてじいちゃんに年賀状を書いたから、その返事が来たのだ。 年賀状ありがとうございました 健康で頑張ってください という文とともに、句が添えられていた。 初孫や心…

田舎出身のアラサー女を死に至らしめる小説

超がつくほど何様な書評(?)を書いていく。ゆるしてね。 『ここは退屈迎えに来て/山内マリコ』 先日西千葉の古書店「月光堂」にて、平置きされていた。 黄色い帯に 「ありそうでなかった、まったく新しい“地方ガール”小説です。―山本文緒」 と書いてあった。…

オカマバー

私が通っていた小学校の坂の下のそろばん教室の脇に、真っ白な洋風の建物があった。 少しボロくて、蔦が絡んでいて、庭の木々は枯れかけて、駐車場は砂利。 人通りのあるこちら側の面には窓がなくて、白い壁の真ん中に白い扉が付いていた。中の様子は窺い知…

おばあちゃん

おばあちゃんが死んだ。去年の11月に。おばあちゃんと言っても、私は彼女がどこの誰なのかよく知らない。 お父さんのお母さんは、私が3歳のときに、55歳で亡くなった。くも膜下出血だった。私をおんぶして、よくドラム缶でゴミを焼いていた。今考えると、55…